本堂にて、涅槃図を公開しております。
(常設ではありません)

縦245㎝×幅184㎝の大きな絵です。

涅槃図とは、インドのクシナガラの河のほとり、二月十五日の満月の夜、沙羅双樹(さらそうじゅ)の木の間でお釈迦様が涅槃に入る、すなわち、現世で亡くなった時を描いた絵画です。

お釈迦様は頭を北向き、体を西向きにして横になっています。

亡くなる時、大光明が放たれ、広くお釈迦様の入滅を知らせたため、大勢が集まりました。


沙羅双樹(さらそうじゅ)の八本の木


四本が白く枯れて、四本が青く繁っています。

これは四枯四栄といい、白い方はお釈迦様の肉体が死ぬこと、青い方(青というか緑)はその仏法は後世に残り栄えることを示しています。


雲に乗ってきた摩耶夫人(まやぶにん)


お釈迦様のお母さん。忉利天(とうりてん)というところで、帝釈天の奥さんになっています。お釈迦様の入滅(死)に際して、雲に乗って、天眼第一とよばれる阿那律(あなりつ)に先導されてきました。


美男子、阿難(あなん)


多聞第一とよばれるお釈迦様の弟子で美男子。真ん中で、入滅(死)の知らせに気を失って倒れています。
頭のところで「起きろ」と言って水を与えているのは阿那律(あなりつ)で、雲の上で摩耶夫人(まやぶにん)を先導しているのと同じ尊者です。


老女(ろうにょ)


お釈迦様の足元には、涙を流す信仰の厚いお婆さんがいます。


獅子と象


動物たちもやってきて悲しんでいます。
白いのが象で、群青色のが獅子。釈迦如来(お釈迦様)の像の両隣には、脇侍といって文殊菩薩と普賢菩薩が控えていますが、文殊菩薩の乗り物が獅子、普賢菩薩の乗り物が象なのです。


美しい鳥、迦陵頻伽(かりょうびんが)


人頭鳥身。極楽浄土に住むとても美しい声で鳴く鳥です。


<参考文献>
『よくわかる絵解き涅槃図』竹林史博